黒字倒産と在庫の関係 ~在庫が『罪庫』になる前に~

日付
2017/11/14
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 「黒字倒産」と言う言葉がありますが、
 なぜ、黒字であるにも関わらず会社が潰れてしまうのか?
 あらためて考えて見ましょう。

 そもそも会社が倒産する条件として、
 赤字や黒字は関係ありません。

 黒字で倒産する会社もあれば、
 毎年赤字でも何とか頑張っている会社もあります。

 この違いは何かというと、
 「会社に『資金=現預金』があるかどうか」の違いです。

 今回は、黒字倒産の引き金ともなる「在庫」について考えて行きます。

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 ◆在庫とは?
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 [1] 企業が販売するために保有する
   一定時点における原材料・仕掛品・製品・商品など

 [2] 複数年に渡って使い続ける消耗品など

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 ◆在庫を持つメリットとは?
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 [1] 市場の需要に迅速に対応するため

 [2] 顧客に対しての安心感

 [3] 在庫を大量に購入し
   1個あたり単価の値下げによる仕入原価削減

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 ◆在庫を持つデメリットとは?
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 [1] 陳腐化・品質劣化による商品価値の低下(デットストックの増加)

 [2] 倉庫等の保管場所費用や管理費用の増大

 [3] 社内生産性の低下(現場改善への影響)

 [4] キャッシュフローの悪化

 企業は、在庫を抱えることを目的としているのではなく、
 「在庫をいかに早く現金化するか」が目的であることから
 過剰在庫・デッドストックが多い時点で
 そもそもの目標・予算を達成できていない状況と言えます。

 さらに損益計算上においては
 期末在庫が増えると「見かけ上の利益」が増え、
 不用意に経営者を安心させてしまい、
 本来価値ある在庫が、黒字倒産や粉飾決算の要因にもなる
 【罪庫】になってしまいかねません。

 結果的に、見た目の利益額のみに捉われていると
 会社内に資金=現預金がない状態に気が付かず、会社は倒産します。

 今一度、自社の流れを社員全員が理解し、
 まずは適正在庫の管理、毎月の実地棚卸など
 当たり前のことから実践してみてはいかがでしょうか?