経営結果は「預貯金の残高」~キャッシュフロー改善からキャッシュリッチ経営へ~

日付
2018/03/20
カテゴリ
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  「キャッシュリッチ」という言葉をご存じでしょうか?

  ほとんどの人にとって、初耳だと思います。
  普通はキャッシュフローと言うからです。

  キャッシュフローとは資金の収支のことを言います。
  対して、キャッシュリッチというのは、資金の収支を改善して、
  会社にお金や流動資産を残していこうという行為のことです。

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 キャッシュリッチ経営で特に重要なことは、
 “限界利益”と
 “キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)”です。

 今回は、キャッシュ・コンバージョン・サイクルについて、
 簡単に説明したいと思います。

■キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)とは?
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 仕入れから販売までに伴う現金回収期間をさし、
 下記の計算式で算出します。

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 売上債権回転日数 + 棚卸資産回転日数 - 仕入債務回転日数
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 この日数が小さいほど、
 企業の資金繰りが良くなることを意味しています。 

 債権の回収が早く、
 在庫期間は短く、
 仕入れにかかる支払いが長ければ非常に資金繰りが楽です。
 
 各項目の算出方法は以下の通りとなります。

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  ◆売上債権回転日数 …… 売上債権÷年間売上高×365日
   →改善するには「売上債権は小さく」「年間売上高は大きく」

  ◆棚卸資産回転日数 …… 棚卸資産÷年間売上原価×365日
   →改善するには「棚卸資産は小さく」「年間売上原価は小さく」

  ◆仕入債務回転日数 …… 仕入債務÷年間売上原価×365日
   →改善するには「仕入債務は大きく」「年間売上原価は小さく」

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 それぞれの計算式から、
 キャッシュ・コンバージョン・サイクルを短縮させることが、
 運転資金と利益を改善し、
 キャッシュリッチな経営につながることを
 ご理解いただけるかと思います。

 帳簿上で利益が出ていたとしても、
 実質のキャッシュがないと会社は倒産するわけですから、
 経営者が徹底してこだわるべきことは、
 キャッシュ……つまり「預貯金の残高」です。

 「そんなことは当たり前だ!」と感じるかもしれませんが、
 目先の売上だけを追い求め、
 銀行融資など、その場しのぎの対応をしてしまい、
 経営の本質を見失っている企業も少なくありません。

 ぜひ自社のキャッシュ・コンバージョン・サイクルの推移を分析し、
 資金収支を見直し・改善してみましょう。