経費の見直しと初心は、忘るべからず!

日付
2018/08/22
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 ご縁をいただいた企業の支援をスタートする際、
 我々は最初に「現況調査」を行います。

 これは、人間でいえば健康診断・精密検査にあたるものですが、
 ここで行うことの一つに「経費の見直し」があります。

 まず「総勘定元帳」をご用意いただき、
 支払総額の多い経費から順に、
 見直し(削減)ができるかどうかを検討していきます。

 私は常々、経費は経営者ご自身に見直していただくことを推奨しています。
 5年前・10年前のデータと比較しながら行っていただくと尚良いです。

 もし、経営者になってから一度も経費を見直していない方や、
 「総勘定元帳って何?」という方がいらっしゃいましたら、
 ぜひ、すべての項目に目を通してみてください。
 (総勘定元帳の入手は経理担当者もしくは
  会計事務所の方に依頼しましょう。)

 膨大な資料となり、
 ひょっとすると目を通すだけで1時間以上かかるかもしれません。
 しかし、その時間でさまざまなことを振り返ることができます。

 下記のようなケースではとくに効果的です。

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 <ケース1>売上は好調!しかし利益は……。
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 売上は前年比120%を超過しているものの、
 営業利益がまったく増えていない。

 売上を追い求める過程で、支出が想定以上にかさみ利益率が低下。
 営業利益がでない体質になっているケースです。

 経営者の経費に対する意識が低い場合に多く見られる傾向があり、
 このような場合は
 『手書きもしくは手入力での月次業績資料の作成』をおすすめします。

 私も入社間もない頃から、
 毎月ご支援先のB/S・P/L項目を
 すべて手入力して業績を把握しています。

 これを継続することで
 「自分自身で数字を触ることの大切さ」が実感できます。

 <ケース2>受注獲得・利益創出の苦労を知らない……。
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 受注獲得・利益創出の経験が少なく、
 苦労・大変さを理解していない故、
 経費に対する意識が低い……というケースもあります。

 仮に営業利益率1%の会社であれば、
 経費100万円は売上1億円に相当します。

 自社の利益率をもとに経費がいくらの売上に相当するか計算し、
 それを意識しながら自社の経費を一つひとつ見直すと、
 見えてくるもの・感じるものがあるはずです。

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 今や経常利益率10%を超え、
 盤石な財務基盤・企業をつくり上げた経営者であっても、
 苦しい創業期を経て今があります。

 あたり前に数万円の領収書を経理に提出する。
 そうなってしまっていませんか?

 タクシーに乗ることすらためらっていたあの頃―。

 会社を創業し、資金繰りで奔走しながらも
 成長・発展させてくれた先代経営者や経営幹部。
 
 目標利益を達成させるために
 日々一生懸命頑張ってくれている社員・スタッフたち。

 応援してくれるお客様のこと。

 苦しい時も支えてくれた協力企業のこと。

 創業時や入社時の気持ちを思い出しながら、
 ぜひ「経費の見直し」を行ってみてください。

 初心に立ち返り、経営を見直す良いきっかけとなるかもしれません。

 

 <おすすめ参考図書>~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 
 『非常時の経費節減1240実例』
 (アクト経営問題研究グループ/著・中経出版)

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