製造業における原価計算~制度構築~

日付
2019/11/19
カテゴリ

 2017年より「製造業における原価計算」について
 お伝えしております。

 締め括りとなる今回は
 【 STEP6:原価計算制度の構築スケジュールを検討する 】について
 お話しします。

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ はじめに :原価計算はなぜ必要なのか?
┃ STEP1:自社の原価構成を把握する
┃ STEP2:自社の生産タイプを把握する
┃ STEP3:自社の原価計算の進め方を検討する
┃ STEP4:原価計算に必要なデータを収集する
┃ STEP5:用語を整理する
┃ STEP6:原価計算制度の構築スケジュールを検討する
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

 原価計算制度の構築スケジュールを検討する際の
 代表的な項目は以下になります。
 それぞれのポイントを押さえながら、
 制度構築に臨んでください。

┌────┐
│制度設計├────────────────────────
└────┘

 <1>方向性の検討
    おおむねの方向性をすり合わせる。
  ↓

 <2>必要なデータの収集
    必要なデータの蓄積状況を把握する。
  ↓

 <3>各種チャージの計算
    マンチャージ(工種別)/マシンチャージ(機械別)
  ↓

 <4>コストセンターの設定
    製造に際してのコストセンター(コストが発生する地点・工程)を検討する。
  ↓

 <5>制度設計 
    レベル1_原材料費・外注費まで考慮
    レベル2_加工費(直接労務費)まで考慮
    レベル3_加工費(間接労務費)まで考慮

    ―――――――
    ポイント【1】
    ―――――――
    まずは簡易なレべル(今回だとレベル1_原材料費・外注費まで考慮)で
    制度設計から制度運用までの一連の流れを通すことが重要です。

┌────┐
│制度運用├────────────────────────
└────┘

 <1>プロジェクトの組成
    各部署から数名を選出します。

    ―――――――
    ポイント【2】
    ―――――――
    若手中心にプロジェクトメンバーを選出することをおすすめします。
    なお、ほとんどのケースで「脱落者」が出てきますが、
    原価計算のプロジェクトは
    “ある程度核となる数名”が中心となって進めたほうが、
    結果的に成果が上がりやすいようです。
    脱落を気にせず、どんどん進めましょう。

  ↓

 <2>試験運用
    エクセルで試験運用を行う。

    ―――――――
    ポイント【3】
    ―――――――
    原価計算制度の設計・運用を社員教育の一環として考えるなら、
    まずはエクセルでの運用を行い
    「社員が自分で手を動かす⇒計算式を考える・帳票を作る」ことが重要です。

  ↓

 <3>本運用
    集計・活用方法が固まり次第、
    帳票の作成に必要な時間・コストを削減するため
    システムへの移行を目指す。

  ↓

 <4>PDCAサイクル
    原価計算制度の改善。
    計算結果を用いた営業戦略の検討・原価改善。

    ―――――――
    ポイント【4】
    ―――――――
    ある程度、成果が見えてくるようになったら、
    社員の理解度を把握・高めるために
    社内テストの実施をおすすめします。
    若手がベテランに教える姿を見ると、
    コンサルタントとしては「しめしめ」といった気持ちになります(笑)

 ─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─ 

 「製造業における原価計算」に関するシリーズは今回で終了となります。

 ありがとうございました。

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