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どのような世界になるのか?
デジタルトランスフォーメーション(DX)によって
自社をどのように変革するべきか?
緊急事態宣言が解除されたこの数日は、各種メディアにおいて、
経済・環境予測、企業経営における戦略論・戦術論などについて
さまざまな推測が飛び交い、混迷の様相を呈しています。
企業経営に携わる皆様も、
未来の見えない悩ましい状況に頭を抱えているのではないでしょうか。
しかし、こんな時だからこそ
経営者として「不易流行」、特に「不易」について
あらためて考える必要もあるのではないでしょうか?
経営者としての「不易」を考える時に、
一倉定(いちくらさだむ)氏の「社長学」は非常に有用だと思います。
一倉氏は1999年に亡くなるまで5,000社以上の企業を指導し、
社長の教祖とまで言われた伝説のコンサルタントであり、
現在でも一倉氏を師と仰ぐ経営者が多数存在しています。
一倉氏は多くの名言を残しており、
それらは、現在のような混沌とした状況だからこそ
経営者として大切にしなければならない「経営の軸」を確認するにあたって、
非常に多くの示唆に富んでいます。
~社長としての考え方~
- 世の中は常に変わるという前提で社長はモノを考えよ。
- 事業経営の成否は、99%社長で決まる。
- 外部環境のせいにするな、すべては経営者の責任だ。
- いい会社とか悪い会社とかはない。あるのは、いい社長と悪い社長である。
- 電信柱が高いのも、郵便ポストが赤いのも社長の責任である。
- 優れた社長は「うちの社員はよくやってくれる」と人に語り、
能力のない社長ほど社員の無能ぶりを他人にこぼす。 - ワンマン決定は権力の現れではない。責任の現れなのである。
すぐれた決定は、多数の人々の意見から出るのではなくて、
すぐれた経営者の頭から生まれるのだ。 - キレイな理屈通りに社員は動かない。
~経営全般に関する考え方~
- 事業経営とは
「変転する市場と顧客の要求を見きわめて、
これに合せて我社をつくりかえること」である。 - 経営とは「外部」に対応するものであって、
断じて企業の「内部」に対応するものではないのだ。 - 会社の赤字は、お客様を忘れたのが原因である。
- 社員にまかせても良いような新事業は、
はじめから「わが社の将来の収益」など期待できない。
新事業というものは、第一に、社長自ら身を挺してやるものだ。 - 小さな会社は小さなマーケットを狙い、その中で大きな占有率を確保せよ。
- 主要得意先は3社以上持ち、一業種一社が理想である。
但し最大の得意先でも売上の30%以上を依存しないことが大切である。 - お客様が買うのは商品ではない。商品の持つはたらきである。
- 値段を値切られるのは、値切られるほうが悪い。
- 捨て去る事こそ革新の第一歩。
参考文献:
『一倉定の社長学』作間信司:著/プレジデント社
https://amzn.to/2XRegz5
『一倉定の経営心得』一倉定:著/日本経営合理化協会 出版局
https://amzn.to/2Bp2Smw
苦しい日々に血を吐くような思いでいる経営者の方には、
さらに鞭打たれるような厳しい言葉もあることでしょう。
また「一倉氏が存命だった時代とまったく時代が違うのだから、
今では通用しないのでは?」「極端すぎるのでは?」という意見も
あるかもしれません。
しかし、こんな時だからこそ、苦しく厳しい今だからこそ、
何を糧にしてでも奮い立ち、前に進まねばなりません。
「ドラッカーの経営論」や「ランチェスター戦略」などの理論に
インスパイアされつつ、空理空論を蛇蝎のごとく嫌った一倉氏の言葉・・・。
いまなおハッとさせられる言葉は、
我々が一歩を踏み出す原動力たりうるもので、
企業経営者にとっての「不易」として、
至極の名言と言えるのではないでしょうか。
ぜひ、これらの金言を糧に、
この混沌とした時代に果敢なる挑戦をしていただければと思います。