全国での緊急事態宣言解除から早1ヶ月が経過し、
福岡も少しずつ以前の状態に戻りつつあります。
コロナ禍を経て、少しでも経営者の皆様の一助になればと、
九州・中国地方各地で無料経営セミナーを開催しています。
テーマを定めるにあたり、お客様にもヒアリングを行ったところ、
金融支援や助成金・補助金などがあがってくると思いきや、
特に多くのご要望をいただいたテーマは
『次世代幹部・リーダーをどうやって育てるか?』でした。
これは大変意外でした。
この激動の市場の中で
「長期視点を持てている会社」と
「短期視点で動かざるを得ない会社」で
経営者の時間の使い方が大きく二極化してきていると感じます。
長期視点を持てている会社
当面の資金は問題無し。
次の市場回復に向けて内部強化に経営者は時間を投資している。
短期視点で動かざるを得ない会社
短期資金が厳しく、
経営者が目先の資金繰りに奔走せざるを得ない。
多くの社長とお話をさせていただいて感じることは、
今回のような『まさか』の事態は
確実にまたやってくるということです。
振り返れば、リーマンショック・東日本大震災など
『まさか』の事態は5~10年周期で起こっています。
「今回のコロナによる経験を、どう次に活かすか?」
「次の『まさか』に備えて当社は何をすべきか?」
先を見ている経営者の方々は、
次世代の幹部を早急に育てる必要があると仰っています。
社長一人もしくは一握りの知恵と、多くの汗で経営する組織では、
会社は強くなりません。
いかに社長の思想を受け継いだ社長の右腕・ミニ経営者を育てるか……。
この時代に必要なのは、
多くの知恵で経営する組織ではないでしょうか?
ところが、そのためにさまざまな研修を受講させた当の社員たちは
□やらされ感しか感じていない……。
□研修後1週間もすると、受講前の状態に戻ってしまう……。
□研修慣れしてしまい、まったく成果が感じられない……。
□経営幹部のはずが労働組合代表になっている勘違い幹部……。
「なぜ俺の気持ちを分かってくれないんだ!?」
このような経営者の苦悩をよく耳にします。
私は、次世代管理者・リーダーを育てるためには、
周囲を巻き込んだ環境づくりが重要と考えています。
◆本人と上司および経営者の意識改革
◆教育後、それを実践できる仕組みと仕掛けづくり
◆成果と成長を感じられる評価の仕組みづくり
どれだけ優秀な種(人材)でも、
育てる畑(会社)が悪ければ花は咲きません。
“芽吹かぬ種はただ腐るのみ”です。
「育たない社員が悪いのか?」
「育つ環境がつくれていない会社が悪いのか?」
「当社のリーダーが育たない原因はどこにあるのか?」
次の『まさか』のために、今からどう動きだすか考えてみてください。